スリッパや家具をかじったり、飼い主や自分の体をなめるといった行動にはそれぞれ理由があります。
シーン別トラブルの対処法

帰宅したら家は荒れ放題、スリッパはかじるしゴミを散らかす・・そんな犬の行動にお困りな飼い主の方は多いはず。今回はそんな犬のシーン別トラブルの対処法をご紹介します。
スリッパや靴をかじる
もともと犬はスリッパや靴が好きなわけではありません。しかし、犬がスリッパをくわえたときに大声で叱るなど飼い主が過剰に反応していると、犬はだんだんと面白がってスリッパや靴などをかじるようになってしまうのです。
くわえた犬を追いかけたり、無理やり取り返そうとするのは逆効果です。スリッパや靴をかじるようになってしまったら、音が出るものを投げる天罰方式が効果的です、犬を見ないようにして無言で投げるのがポイント。
家具をかじる・ゴミをあさる
家具やクッションをかじったり、ゴミ箱をあさるのは主従関係がしっかり築けていないのが原因です。犬がかんだりしたときに叱ると、犬は応援されていると勘違いし、よけいにやりたくなるという悪循環につながります。
また、外出中に破壊行動をする場合は分離不安が原因です。留守番のしつけをして外出前後は犬を無視することが重要です。いたずらを防ぐためにも外出中には犬をハウスへ入れておく習慣を心掛けましょう。
人の顔をなめる
野生では、子犬は母犬の口をなめてエサを吐き戻してもらうという行動をとっていました。このときの習性が残っているため犬は飼い主の口をなめることがあるのです。
実際には顔をなめてもエサはもらえません。しかし、飼い主が犬が顔をなめる行為を愛情表現だと思って喜んでいると犬は顔をなめると喜んでくれると学習してしまいます。
犬が顔をなめてきたら、だまって顔をそむけるか立ち上がってしまうことで対策になります。
自分の体をなめる
足や下腹部など、自分の体の同じ場所をしつこくなめるのはグルーミング行動といい、ストレスが原因です。
まずはストレスとなっている原因を探して取り除いてあげることが大切。ストレスの原因で多いのは分離不安で、その場合は留守番のしつけをしっかりと行いましょう。
特に外出の前後は犬を無視し、「いってきます」「ただいま」のあいさつは絶対にしないこと。また、散歩などの活動不足やコミュニケーション不足もストレスとなります。適度な活動と愛犬との信頼関係を築くことがストレスの予防となります。
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